JA上伊那果樹部会南部支会ブルーベリー専門部は6月3日、管内でブルーベリー着粒点検園地巡回を行った。JAの担当職員が生育状況を確認したほか、品質向上に向け生産者同士が意見を交換する場となった。巡回後には飯島町の集荷場で令和4年度JA上伊那ブルーベリー収穫出荷説明会が行われJA職員が出荷時の注意点などを呼びかけた。
この日の園地巡回では事前に申し込みのあった生産者の園地9ヵ所を2班に分かれて回った。生産者が実際に園地巡回を行ったのは3年ぶり。自分の園地と着果量の違いや栽培技術を比較し、品質向上に向け、お互いに質問やアドバイスし合った。
収穫出荷説明会には生産者23人が出席。JAの担当職員から毎日の収穫作業で完熟果実を取り残さないことがショウジョウバエ被害の回避につながることや、出荷直前に汁漏れがないかなど品質の確認をしてほしいと説明があった。
同専門部の林兼司専門部長は「他の園地を観ることで学べることがたくさんある。みんなで協力して品質の良いブルーベリーの生産につなげていきたい」と話した。
同JAでは昨年11月にプライベートブランド「伊那華のシリーズ」として「信州のブルーベリーワッフル」を発売。甘さと酸味が絶妙で人気商品となっている。ほかにも、完熟してもつぶれにくい大粒品種の果実をしっかり着色させてから収穫した「密のつぶ」を販売するなど、上伊那ブランドの強化による農業所得増大に取り組んでいる。