JAあづみ管内は「麦秋」の季節を迎え、麦穂があたり一面を黄金色に染めている。8日、安曇野市穂高有明で主に大麦や小麦などを栽培する富田生産組合らが、高さ70センチほどに育った大麦の収穫作業を始めた。
大麦は収穫適期が短く、計画的な作業が求められることから14日までに収穫する予定。
2022年度はこのほどの降雹の影響で麦穂が倒伏した圃場が見られるものの、品質や生育状況は良好だという。
富田生産組合の栗原克史組合長(70)は「5月下旬の降雹で品質など心配はあったものの概ね順調。ここまでこれてほっとしている」と安堵していた。
刈り入れた品種は「ファイバースノウ」。全量をJA有明ライスセンターで受け入れたのち、主に押し麦、麦茶用としてJA全農長野へ売り渡す予定。
同JA管内で大小麦は約94人の生産者が810ヘクタールで栽培しており、2,800トンの出荷を見込んでいる。
また、富田生産組合では二毛作にも取組んでおり大麦を収穫した後、大豆の播種やWCS用稲の田植えなどを順次行う予定だ。