豊丘村河野の宮下明(みやした・あきら)さん(79)宅では、朝早くから収穫適期を迎えたブルーベリーの収穫作業が始まっている。1日から出荷を始めた宮下さんは20年ほどの栽培歴を持つブルーベリーのベテラン生産者。5品種のブルーベリーを自宅周辺の4アールの圃場で栽培し、収穫では一つひとつ丁寧に手作業で摘みとっている。宮下さんは「すべてが手作業だが無理せずゆっくりと作業を楽しんでいる。今年も大粒で良い仕上がりなので、多くの方に食べてもらいたい」と笑顔を見せた。
JAみなみ信州では、1日からブルーベリーの出荷が始まり、最盛期を今月25日から7月10日に予定、8月10日ほどまで出荷が続く。今年度出荷を平年並みの約26トンを見込み、県内、関東、中京、関西の市場へ出荷する。
同JA営農部販売課の伊藤健三(いとう・けんぞう)主任は「今年は病害もなく着果も良好で、おいしい仕上がりになっています。ブルーベリーは傷みやすく過熟にならない適期収穫に最新の注意を払い丁寧な出荷が必要で、生産者は手作業の収穫日々汗を流している。JAみなみ信州産ブルーベリーを待っていただく方も多いので、JAもしっかり市場に向けPRし販売していく」と話した。
宮下さんは「健康的に過ごせるよう、農業を楽しんでやっている。手間はかかるがこれからも頑張りたい」と話した。