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りんご仕上げ摘果6月末までに 高品質・大玉生産を | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 3, 2022 12:32:00 AM

JAあづみりんご部会は6月3日、管内12会場でリンゴの品質向上と大玉生産を目指す目的で、仕上げ摘果指導会を開催した。同部会梓支部が松本市梓川の会場で開いた指導会には、約40名の生産者が参加。3年ぶりに市場関係者を招き、全国産地の生育状況や販売環境などについて確認した。
市場関係者は「俄然、安曇野産のリンゴは、スーパーや量販店から評価が非常に高い。他産地も出荷が前進し、販売方法も変化する中でJAあづみとしては、つがるをはじめ、高品質なりんごの出荷をお願いしたい」と要望していた。
指導会では、JA梓川地域営農センターの榑沼友和課長代理が「ふじ」や「つがる」など品種ごとに仕上げ摘果の注意点を説明。摘果が遅れると果実肥大不良につながることから6月末までに仕上げ摘果作業を終わらせるよう促した。
榑沼課長代理は「仕上げ摘果のできによってリンゴの品質が変わってくる。満開期の低温により結実不良が見られる園地もある。肥大の良い側果を活用し、樹勢にあった着果量が確保出来るよう作業を進めてほしい」と求めた。
同部会梓川支部の西牧幸則支部長は、「市場の要望に合った生産に励んでほしい」と支部員らに呼び掛けた。
仕上げ摘果作業は、一輪摘果作業で残した実をさらに選別し、果実の品質や樹勢などを熟慮して実を取り除いていく。同指導会は、生産者の品質向上を目指すことと、部会からの要望で約20年前から市場関係者を招き、市場の動向や他産地の状況などを聞いて、有利販売につなげている。