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作成者: いいJAん!信州|May 23, 2022 12:14:00 AM

JAグリーン長野営農部は2022年度も長野県更級農業高校(長野市篠ノ井)と連携し、「親子ふれあい農業塾」を開講した。JA管内在住の小学生とその保護者を対象に、18組が受講。同校アグリネットワークコース3年生21人とJA職員が講師としてサポートし、野菜や米を栽培し、農業の苦労や楽しみ、収穫の喜びを肌で体験する。
初回は、5月21日に、同市篠ノ井のJA東部ライスセンターで開催。新型コロナウイルス対策で時間を二組に分けて、半数ずつ開催。9時からの講習には受講生10組と高校生11人が参加した。あいにくの雨のため、作業は中止し、屋内での開講式とオリエンテーションを行った。オリエンテーションでは、これから育てる野菜(ジャガイモ・エダマメ・サツマイモ)の育て方や栽培の特徴、作業・今後の管理の注意点を高校生が1戸に1人ずつ就いて説明。高校生の生徒は、今年初の地域との交流活動となり、「緊張している」「会話が続くか心配」と話しながらも、児童やその保護者と和気あいあい交流を深めつつ、資料を見せながら、熱心に作業内容を説明していた。初参加の小学校1年生の児童と保護者は「JA広報誌を見て参加した。なかなか農作業ができる機会がないので、土に触れ、子どもにとって成長の機会になれば良い」と話した。また、リピーターの小学校4年生児童とその保護者は、「昨年のリベンジとして参加した。たくさん収穫できるようにしっかり管理していきたい」と話した。
JA富澤繁男営農部長は開講式で、「ほ場にぜひできる限り足を運んでいただき、“蔓がのびた””実がなった”などを観察してもらい、疑問や気付きを感じてもらいながら、作るから食べるまでの農業を、楽しく学んでほしい」と話した。
今後、家庭ごと区画分けされたほ場で野菜の植え付け等は高校生とJAでサポート、草取りや水やりなどは、受講生が日々行っていく。6月には米づくりにも挑戦。次世代を担う農業者の育成も含め、まずは農業に関心を寄せてもらう機会の提供に取り組んでいく。年間6回開催予定。高校生やJAとの交流促進にもつなげていきたい考えだ。