県内JAの話題

モモせん孔細菌病対策に尽力 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|May 23, 2022 12:17:00 AM

JAグリーン長野もも部会は、5月16日から18日まで5月から6月にかけて行う作業の管理講習会を開いた。モモの大敵となる「モモせん孔細菌病」対策としても重要な講習として、地区ごと22会場で開き、営農技術員が今年度の生育状況や作業方法などを報告・説明、作業遅延による生育不良の防止に細菌病の抑止を通じた品質・出荷量の確保・向上を支援している。
長野市篠ノ井の東部青果物流通センター管内篠ノ井小森地区で16日に開いた講習には生産者15人が出席。営農技術員があら摘果作業を実演し、枝に残す果実の目安や硬核期に摘果を一気に行うことによる核割れ等の品質低下につながることがないよう摘らいから予備摘果・本摘果と作業を分けて行うことを説明。また、モモせん孔細菌病の枝病斑の特徴を確認するとともに、切除を改めて呼びかけた。生産者は、「講習会で確認した事項を各自でしっかり行く」と話した。6月には地区ごとほ場巡回を行い、作業の進捗状況等を確認する予定だ。
JA管内では2019年度の台風19号災害等の台風や強風・降雨の影響によって翌春までにモモせん孔細菌秒が蔓延し、20年度には台風19号被害も含め、生産量が大きく減少した。21年度は再起をめざし、部会生産者・JAが一丸となり、講習会をはじめ、定期・適期の薬剤防除と切除などの耕種的防除に取り組み、発生率は平年以下に抑止。22年度も、引き続き対策徹底を申し合わせ、抑止に努めている。