JAあづみりんご部会は15日、安曇野市三郷の果実中央選果所で第37回通常総会を開いた。各支部代議員や部会役員、JA役職員ら約40人が出席し、令和3年度事業報告や令和4年度事業計画、役員の選任など4つの議案を審議し、すべて原案通り可決した。
役員の選任では、部会長に西牧幸則さん(63)を、副部会長には大倉典明さん、務台圭二さん、佐原茂さん、高橋道明さんをそれぞれ選んだ。
西牧部会長は「先が見えない新型コロナウイルス感染症や不安定な世界情勢など心配事は尽きないが、JAや自治体などと連携し、スムーズに部会運営したい」と意気込んだ。
総会では、JA営農経済事業部果実課が2021年度実績や22年度事業計画を説明。21年度の出荷数量は計画対比64%の45万4240ケース(1ケース=10キロ)、販売金額は同比68%の17億1286万円に留まったと報告。春先の凍霜害や降雹、長雨などによる病気の多発など農業災害に悩まされ、生産販売に苦戦。それでも晩生種の主力「サンふじ」は市場への事前周知が奏功し、販売単価は前年対比22%増の3990円となり、主力3品種「サンつがる」、「シナノスイート」、「サンふじ」のそれぞれの出荷数量は県下最多で、全国の市場から期待を寄せられている。
22年度の販売対策として、サンふじの大玉確保と贈答期の十分な供給、つがるの早期販売などを計画。生産の振興対策として、生産性が低い老木樹を対象に改植を進め産地の若返りと、高密植わい化(新わい化)栽培の導入など部会員599人が一丸となって取り組むことを確認した。