JAグリーン長野えのきたけ部会とぶなしめじ部会は長野市篠ノ井の営農センターで4月12日、時間をずらして定期総会を開催した。例年、定期総会に合わせて合同で販売促進会議を開くが、新型コロナウイルス対策として今年は中止。短時間で別々に総会のみ実施し、2021年度の事業報告と2022年度の良質なキノコ生産へ意思統一した。
このうち、えのきたけ部会では部会員8人が出席して定期総会を開催。21年度は競合する野菜の豊作基調によってキノコ需要がやや低迷したこと、また、20年度、新型コロナの家庭内消費増加を見込んだが業界全体での需要が供給を上回る場面があり、単価が伸び悩んだことを、販売担当が報告。このなか部会では、目揃会に合わせて品質検査(審査会)を行い、各戸の品質向上と部会としての品質統一に注力。出荷用のダンボールの実証実験も行い、生産資材の変更によるコスト低減にも取り組んだ。結果、販売高は2億5,397万円(計画比85.2%)となり、計画と前年を下回る結果となったが、22年度も高品質・安定生産を通じ、市場との信頼関係をより強め、販売拡大をはかる考えだ。
山崎圭次えのきたけ部会長は、「非常に苦しい年だったが、みなさんの培った技術と知恵を結集し、グリーン長野のきのこの販売拡大につなげてまいりたい」と話し、部会員への協力を求めた。
ぶなしめじ部会および他菌茸類を合わせた同JAの菌茸販売額は、5億8,641万円(計画比80.3%)となった。えのきたけ部会・ぶなしめじ部会の両部会では役員を改選。新役員を柱に、JAに結集し、キノコ生産額の拡大に取り組む考え。