JA上伊那が年間を通して出荷しているアルストロメリアが最盛期を迎えている。今年は55軒の農家がピンクや黄色、白など色とりどりのアルストロメリアを栽培。年間1,300万本の出荷を目標に取り組んでいる。
伊那市美篶でアルストロメリアを栽培し、同JA花き部会アルストロメリア専門部副専門部長を務める中原睦男さん(51)は計70aのハウスで年間約80万本を出荷。花の大きさや咲き具合が良い「エナジー」や新しい品種の「アニー」、同JAの看板品種「ハニーソフィア」など14品種を栽培している。中原さんはアルストロメリアにとって良い環境を保つための工夫として間引きや水やりのタイミング、最適な量の肥料や温度管理などに細心の注意を払っている。
昨年10月から今年4月上旬にかけては比較的厳しかった寒さに加え、燃料の高騰により、暖冬だった近年より費用が約1.5倍となった。中原さんのハウスではヒートポンプや暖房器に加え、ハウス上部や側面部に被覆資材を入れて燃料代や電気代を抑える工夫で室温を保ち、例年並みの生育状況となっている。
中原さんは「皆さんの生活の中に花という彩りを届けたい」と意気込む。
同JAでは最盛期に伴い、4月6日と9日に出荷査定会を開催。収穫や出荷時の注意点を説明している。