長野市小島田町の生産者直売所「おいでや小島田」が4月2日、12年目の営業を開始した。JAグリーン長野旧小島田支所(同町)を使用し、生産者による地域のための直売所として地域住民が触れ合うコミュニティー機能を有する。新型コロナウイルス対策を講じながら、週1回土曜日(8時~15時)・12月上旬まで、地元産の農産物や加工品のおやきなどを並べて直接販売するとともに、イベント等での外販にも取り組み売り上げを伸ばすとともに、生産者間や来店客と交流を目指す。
同直売所は昨年、新型コロナウイルスによる時短営業、イベント等の外販の縮小、施設内での交流減少によって、特に落ち込んだ2020年度対比104.7%の180万円余となったものの、本来の地域密着の交流の場としての機能が発揮できなかった。また、好評の「自家製おやき」は「販売回数も少なかったものの、今後への期待の声も寄せられていた」と、事務長の佐藤勝司さんは話す。
未だ新型コロナウイルスの影響も懸念されるが、2022年度は、2日に店舗販売を開始するとともに、翌日は地元イベントでの外販出店も開始。会員は53人と前年を維持。8時開店を前に、会員が葉物や長芋、キノコなどを持ち込み、待ちわびた地元客が訪れるなど、幸先の良いスタートを切る。会員の女性が協力して作る「おやき」は材料の値上げも多い中で、売価100円を維持する。店長の松尾貞夫さんは、「昨年はコロナに翻弄された年だったが、地域のコミュニティーとして、コロナに気を付け、地域の新鮮な農産物を販売しながら店舗を運営していきたい」と話している。