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農薬散布にドローンを 労力軽減・作業省力化に大きな魅力 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Apr 4, 2022 4:53:00 AM

農家の所得増大を目指し、先端技術を使った「スマート農業」の普及推進に取り組むJAあづみ営農経済事業部担い手支援室は3月28日、安曇野市豊科のほ場でドローン(小型無人飛行機)農薬散布実演会を開いた。
集落営農組織やJA職員ら約20人が参加。実演を見学しながら導入のメリットを確認した。スマート農業への関心を高め、農作業の省力化や軽労化を推進することで、生産性向上や農業所得増大を狙う。
ドローンの販売や教習を手掛ける企業が所有するドローンで実演。担当者は性能や能率、操作方法などを説明、農薬の代わりに水を使って初心者でも扱いやすい半自動モードなど4つの操縦パターンを披露した。
実演会では、プロポと呼ばれる操縦機に飛行高度、速度、散布幅を入力した後、地上2.5メートルほどの高さに保ち、時速約15キロで飛行。60アールを約5分で散布した。
担当者によると、機体は農薬積載量8リットル、最大散布幅6メートル、散布効率は最大6.7ha/h、15分ほど飛行可能で水稲向けだという。軽量かつコンパクトな作りで、一人でも運搬可能。価格は、機体やバッテリーなどを含め約220万円。
主に水稲を中心に生産している参加者は「散布効率の高さに驚いた。大きな金額ではあるが、ドローンによる省力化は大きな魅力」と話した。
佐原哲也担い手支援室長は「スマート農業の導入やそれらを活用した事業が今後の農業や参加者の抱える課題解決の一助になれば」と期待を寄せた。