JAあづみは17日、主要品目の一つであるジュース用トマトの播種(はしゅ)作業を安曇野市堀金の烏川育苗センターで行った。作業は3月下旬までに合計3回行う。2022年度は注文のあった生産者53戸に向け、仮植苗18万本、定植苗4.8万本を配苗する予定だ。
JA管内は県内有数のジュース用トマト産地。22年度販売計画は1億5,000万円、出荷計画は3,040トンを見込んでいる。近年、消費者の健康志向から国産トマトジュースの需要が高まり、取引先からは出荷量の増量を要望されている。
作業初日となったこの日は、JA営農指導員や烏川体験農場の会員ら7人が野菜播種機で育苗トレーに一粒ずつ種をまいた。種の入っていない穴がないか、確認しながら丁寧に作業していた。
育苗トレーは気温28℃に保った出芽室で3日間ほど置いた後、10℃以下にならないよう温度管理されたハウスで20日ほど育苗、4月中旬に仮植苗、5月上旬には定植苗をそれぞれ配苗する。
JA堀金地域営農センターの下田裕貴営農指導員は「高品質で反収がとれる丈夫な苗に育つよう、温度管理や水くれを丁寧に行いたい」と意気込んだ。