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JAの垣根越え人事交流 互いの整備拠点を有効活用 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Mar 10, 2022 5:12:00 AM

JAあづみとJA大北は、2022度から職員を出向させ合う「人事交流」を始めた。JA同士の人事交流は県内で初めて。初年度は互いに農業機械整備士2名を出向させ、技能向上・作業手順の統一(マニュアル化)などを進める。
農機具事業は、整備士不足や農機具の大型化・高度化などで、外注修理に出す割合が増加傾向にある。将来を見据え、課題の共有や意見交換をする中で、互いに協力して出来ることはないかと双方で協議を進めてきた。その結果、先ずは人事交流から始め、今後は、全農長野県本部とも連携をするなかで、農業機械事業の運営体制の効率化を図り、これからのニーズにあった事業の在り方などを模索していく。
JA大北の長澤忠義営農経済担当常務は「初めての取り組みで手探り状態ではあるが、出向いただいた職員がはやく職場に慣れるよう環境を整えていきたい。また、交流を通じて、今後の農業機械事業運営の在り方についてもしっかりと見定めていければ」と話した。
JAあづみ営農経済事業部高橋誠部長代理は「JA同士が協力し合い、連携を図ることで、業務の効率化に繋げていきたい」と強調した。
3月1日、安曇野市豊科のJAあづみ本所で辞令交付式を開いた。両JA役職員ら約10人が出席、千國茂組合長が出向者2人に辞令を交付した。3月8日から業務に従事している。
千國茂組合長は「初めての試みとなるが、課題を共有してきたJA同士が手を取り合い、一歩を踏み出した。改善点などがあれば遠慮なく発言して欲しい」と激励した。
JA大北の平林潔(51)さんは「この人事交流で、技術を学び、改善点がある場合は伝えていきたい」と意気込んだ。