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A・コープ直売会 7億円へあと一歩 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Feb 18, 2022 12:39:00 AM

JAグリーン長野A・コープ直売会は2021年度1月末で6億9,800万円(前年比99%・計画比98%)を確保した。2021年春の凍霜害、夏の大雨等、さらには秋野菜の単価安など、生産・販売環境が非常に厳しいなか、生産者の弛まぬ努力により、計画・前年達成へあと一歩。農産物出荷の少ない冬場、前年以上に雪の降るなかで苦戦を強いられるが、直売コーナーには春の訪れを感じさせるフキノトウやアスパラなどが出荷され始め、7億円の大台と計画達成への後押しになり、「一つでも多い出荷」と一つでも多い販売に取り組んでいる。
A・コープ直売会は、A・コープ松代店(長野市松代)、ファーマーズ篠ノ井店(同市篠ノ井)、ファーマーズ南長野店(同)に農産物を出荷する生産者組織。所属する会員数は1,061人(前年1名増)で、JA生産部会のうちで最も多い生産者数となっている。連日店舗には朝7時から生産者が新鮮な農産物を運び込み、ピークには出荷者が朝から行列を作り、所狭しと農産物を並べている。新興住宅地に立地し毎年売り上げを伸ばすファーマーズ南長野店を中心に地元消費者に広く定着。出荷量は気象災害に左右されるものの、毎年販売高を維持・拡大するなど、管内生産者・組合員とって一大販路となっている。
同直売会では、例年2月から3月にかけて、全会員を対象に地区・支所ごとに生産を振り返るとともに生産者間の情報共有をめざした「直売反省会」を開催しているが、新型コロナ感染拡大防止対策により中止。これに伴い、21年度の直売コーナーの月次販売実績表をはじめ、今年の気象・販売傾向、次年度の販売拡大に向けた売れ筋農産物のラインナップ、直売規約・規則、消費者の要望などを記した資料を2月末までに全会員に郵送する。塚田清秀直売会長は、「まだまだ各店舗とも伸びしろがある。安全・安心はもちろんのこと、生産者それぞれがルールなど基本を守り、消費者の立場に立った生産・店づくりで、信頼をいただける直売所にしていきたい」と話している。
実績に確定は2月末。今年の結果を踏まえ、会として2022年度の販売計画を樹立し、さらなる直売の活性化に努めていきたい考え。