JAグリーン長野女性部は2021年度、JA管内長野厚生連病院への「病院ボランティア」の一環で、「新聞ごみ袋・ゴミ箱づくり」に6月から取り組んでいる。新型コロナウイルスで女性部活動ができないなかで、何かしら「地域貢献」ができないかと思案。病院で汚物等を新聞に包んで捨ててもらえるようにと新聞を一枚一枚外す「新聞畳み」に取り組んでいたなか、より使いやすくしようと、新聞一枚で作れる「新聞ごみ袋」「新聞ごみ箱」も作り始めた。これが役員を中心に多くの女性部員に浸透。22年2月10日時点で予想を超える15,163枚(新聞ごみ袋8,330枚・新聞ごみ箱6,833枚)が集まり、新聞畳み分167kgとあわせ、病院の要望に応じ、8月・12月・1月に、JA職員が病院に運んでいる。
活動は基本、女性部員それぞれが、時間の取れる時に各戸で取り組んでいる。また、役員は役員会等、少人数が集まり、会議前後など時間の取れた時に短時間で行う。2月10日には、女性部篠ノ井総支部の2人が、JA広報誌の料理取材の合間に持ち寄った新聞でごみ袋を折った。女性部員は「コロナで外に出ることもなくなって時間を持て余すなんてこともあったが、新聞畳をやり始めていい時間を過ごせている」と手際よく折る。別の部員は「折り方が複雑なので、良い脳トレーニングにもつながっている」と話す。
女性部事務局の生活部生活福祉課職員によると「病院の担当者さんからも好評で“こんなに作ってくださったの”と、驚きと御礼の言葉をいただいている。50枚100枚と作って持ってきてくれる女性部員も非常に多く、活動を通じ、女性部、JA、そして地域の絆もをつなぎ続けるきっかけになっていると感じている」と話した。
JA女性部では、2月20日まで、新型コロナウイルスまん延防止等重点措置とJA新型コロナウイルス対策基本方針に基づき、会議等以外の料理や手芸の文化的な活動を休止している。現状で20日以降も見通しが厳しいなか、女性部通信の発行を通じて、今後の活動に期待を寄せる。新聞畳みにあわせ、「新聞ごみ袋」「新聞ごみ箱」づくりも継続したい考えだ。