JAグリーン長野営農部は、1月21日から28日かけ、4会場計6回「収支記帳講習会」を開いた。農業収支の記帳(青色申告・白色申告)に向け、スムーズな申告に活用してもらおうと毎年行っているもの。長野税務署記帳担当を講師に迎えた。新型コロナウイルスのまん延防止措置等重点対象期間となり、開催可否を検討したが、「生産者に必要な機会」として、検温・手指消毒・換気・間隔をとった着席など、基本的なコロナ対策を徹底し、全会場合わせて生産者143人が出席した。
長野市篠ノ井のグリーンパレス会場では、帳簿書類の作成手順や特別控除の要件や申請手続きなどを長野税務署記帳指導担当者がポイントを絞って説明。生産者は、大量の書類のなかから必要書類にマークしながら真剣に講師の説明を聞いていた。生産者は「一年に一度のことで忘れてしまったり分からないこともあるが、説明でお聞きしたことに沿って書類を作っていきたい」と話した。
JAでは、生産者の個別相談に応じながら、スムーズな申告を支援したい考え。あわせて、申告期間内の確実な申告や、農業簿記ソフト「ソリマチWeb農業簿記」の積極的な活用、新規導入検討について、呼び掛けを継続していく。