箕輪町の箕輪中部小学校4年1組28人は12月21日、地元酪農家の荻原大樹さん(35)、美幸さん(40)の牛舎を訪れ、酪農について学習した。この取り組みは社会の授業の一環で、地元の産業を知ることを目的に行われている。
同クラスでは上伊那の若手酪農家が企画、開発した「酪農家のおもてなし牛乳」について学びを深めている。2020年10月にも同牛舎を訪れ、エサやりの様子を見学。牛の観察やスケッチを行うなど酪農について学習してきた。
この日、児童らは酪農教育ファームファシリテーターの資格を持つ、JA上伊那畜産課の担当職員から、上伊那の酪農の現状や給食で使われるようになった経緯などを教わった。また、荻原さん夫婦から搾乳のやり方について説明を受け、手作り搾乳マシーンを使って搾乳を体験。初めは苦戦していた児童らも、何度か挑戦するうちにコツをつかんだ様子で搾乳を楽しんだ。
荻原さん夫婦は「酪農は大変なことも多いが、楽しいこともたくさんある。みんなにも牛乳をいっぱい飲んで大きくなってもらいたい」と笑顔で話した。