JAあづみは25日まで、晩生種リンゴ「サンふじ」の品質向上のためりんご部会員向けの剪定(せんてい)講習会を開いている。
21日、松本市梓川上野の圃場で開いた講習会には生産者29人が参加。実演を通じて品質向上や収穫量の平準化に繋がる整枝の手法などを指導した。
同JA梓川地域営農センターの榑沼友和課長代理が講師を担当。リンゴの剪定作業の良し悪しで収穫量と品質に大きく影響を及ぼすため、日光の当たり方や農薬のかかりやすさ、作業性などを良くする工夫が必要だ。勢いのある枝に養分が届くよう、障害となる余分な枝を切り落とす方法などをはさみやノコギリを使って実演した。
榑沼友和課長代理は「昨年の剪定程度が適切だったかどうか樹を確かめながら作業を進めて欲しい」と集まった生産者に呼びかけた。
参加した生産者は「今年は凍霜害やひょう害など自然災害が多くて苦労した年だった。来年の春先から良質な果樹生産が出来るよう丁寧に剪定したい」と意気込んだ。
同JAは、1月8日頃まで各地区で品種ごとの剪定講習会を行う予定だ。