JAグリーン長野ぶどう部会で12月1日、「冷蔵シャインマスカット」の出荷が始まった。今年は新規2戸を含む11戸が、1日から16日までの間に出荷。JAd生産販売部では、予め、出荷希望者・冷蔵庫への入庫数量を調査し、販売先と商談を行うなど地元・関東・関西の市場など、販路を確保。出荷希望者を対象に出荷量・スケジュールを示し、生産者の理解協力の上で、販売先の要望に合わせ出荷することで、取引価格の安定・向上につなげる。
長野市松代町の松代農業総合センターでは、初日に3戸から45ケース(1ケース=5kg)、2日には65ケースが3戸から持ち込まれ、センター職員が検品。生育期間中の天候不順や一部地区でのひょう害により、品質低下や入庫量の減少もあったが、個々の生産者が入庫時の品質に注意を払って入庫し、品質を維持。松橋宏和センター長によると、年末年始に需要が高い化粧箱品用など「良い品質で出荷していただいている」と話す。
生産者からの荷受け・検品は同センターと若穂果実流通センター(同市若穂)で実施。合わせて1,700ケース(1ケース5kg換算/前年比90%)を出荷する予定。JAでは、JA独自の農業開発事業等で、果実冷蔵庫導入に補助をしながら、シャインマスカットの中長期販売(冷蔵販売)を引き続き推進する考え。