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いよいよ特産「市田柿」出荷はじまる | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 25, 2021 6:21:00 AM

JAみなみ信州は24日、豊丘村の同JA総合集荷販売センターで南信州特産の「市田柿」の出荷を開始した。初日のこの日は飯田下伊那全域の生産者から309ケース(1ケース5.1kg)を受け入れ、検査員が1ケースずつ格付けと検品を行い、品質検査、荷造り確認、賞味期限などの表示確認をし、東京・名古屋・大阪方面の市場へ出荷した。これまでは検品で修正があれば生産者に返品していたが、今年度から軽微な修正は同センターで対応し生産者の負担を減らす取り組みも始めた。
また出荷目前の18日に行われた市田柿販売推進会議では同JA役職員、各市場の取引会社、同JA・JA上伊那の柿部会役員、全農長野、輸送協力会社などが参加し、今年の市田柿の販売方針や市場の状況について確認した。同JAでは11月下旬から市田柿工房で作った市田柿を出荷し先行して販売することで量販店の売り場を確保するなど、年末年始のピークに向けた売り込みを強化している。今年はやや小玉傾向だが着果は良好で、加工状況は原料柿の生育が遅れたためゆっくりな進みであるものの、品質は上々な仕上がり。今年度の出荷を1,050トン(前年比116%、前年900トン)と見込み、販売総額約25億円を見込んでいる。
同JA営農部販売課の伊藤謙三主任は「安定しない天候や厳しい衛生管理の中、生産者の努力で美味しい市田柿が出来上がっている。市田柿需要が高まる年末年始のピークに向けて価格を安定させてしっかり売り場を作り販売していく」と話した。
製品となった「市田柿」は11月26日頃から全国の売り場に並び、12月中旬から年末にかけて最盛期を迎え、年明け2月末まで出荷を行っていく。