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ユーカリ出荷本格化 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 5, 2021 5:04:00 AM

JAグリーン長野花き部会花木専門部で11月上旬、「ユーカリ」の出荷が本格化する。例年10月に講習会を開いていたが、11月以降4月まで、中長期にわたるコンスタントな出荷をめざして11月に講習会を遅らせた。出荷に大きなヤマを作らず、安定量を需要や市況に合わせて出荷していくことで、安定単価での販売をねらう。
同専門部では、11月4日・5日、二回に分け、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで講習会を開催。4日には新規出荷者を含む40人が出席し、営農技術員がユーカリの出荷の特徴、出荷規格などを説明した。営農技術員は、昨年の東京都の市場におけるユーカリの出荷量を示し、11月に各産地から荷が集中し、やや単価が下がる傾向にあることを示し、天候にも寄るが、一気に収穫するのではなく、年明け以降の出荷も視野に入れて出荷量を調整するように要請。また、産地として安定品質のものを出荷するため、水揚げをしっかり行い、伸長が止まったものを「見栄え」を意識して荷造りするように呼び掛けた。
渡邊建夫副専門部長は、「出す時期により価格差もあるが、需要が伸びることに期待し、JAからの情報を得ていい時期に出荷して、いい販売につなげていきたい」と意気込んだ。
合わせて、会場では、ユーカリの「挿し木」試験の結果と管理のポイントを説明。ユーカリは原産地の災害状況で、近年、種苗が輸入できていない状況のため、現状、挿し木で生産量の維持拡大につなげていく必要があることから、長野農業農村支援センターと生産者の協力のもとで、試験研究を今年から本格化させ、技術の普及をめざしている。
今年は35万本の出荷(前年対比150%)を予定。また、新たな生産者の獲得にも力を入れている。