JAみなみ信州は22日、同JAで初めてとなるりんご「ぐんま名月」の選果を開始した。初日となったこの日松川町の同JA松川インター選果場は松川町、豊丘村で収穫された420kgを受け入れ選果作業を行った。
「ぐんま名月」は、名前の通り群馬県で生まれた品種。果皮は黄色で強い甘みがあり、酸味が少なくとてもジューシー。炭疽病などの病気に強く栽培管理もしやすいことから、王林に代わる受粉樹としての期待が高く同JAでは今後も普及していきたい考え。同JAではこれまで個人選果や生産者の直売所出荷だったが、まとまった収量の確保を見込み共選果実の品種として選果場での取り扱いを始めた。
初年度となる今年は台風や病気の影響も少なく順調に生育しており、2トンの出荷を見込む。11月上旬に出荷のピークを予定しており、中京方面へ出荷していく。
同JA営農部りんごチーフの今井悠哉主任は「食味も良く収量も期待できる品種なので、今後JAとしてもしっかり広めていきたい。出荷時期が短いので見かけたらぜひ手にとって味わってもらいたい」と話した。
同JAでは11月5日から主力品種「サンふじ」の出荷を予定しており、りんごリレーもいよいよアンカーを迎える。