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生産者負担軽減を目指して ダンボール輸送実験 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 21, 2021 12:12:00 AM

JAグリーン長野は、エノキタケとブナシメジの出荷用の低コストダンボールの実証実験を行っている。資材費の高騰で苦しむ生産者が多いなか、ダンボールの材質変更によるコスト削減をめざしたもの。活用予定のダンボールは、現状で当JAが活用しているものが出荷用として充分な機能を備えていたが、他産地での使用実績があるものを参考に検討を進めていた。年々、包装用フィルムや燃料、輸送にかかる運賃などが相次いで値上がりし、一方で販売価格はここ数年横ばい、または今年度は、ここまで前年をやや下回る状態となり、生産者負担を少しでも軽減するため、事前にきのこ専門委員会(えのきたけ部会・ぶなしめじ部会)に変更を諮り、今回、実証実験へと舵を切った。変更すると、ダンボール1枚当たり約2円の削減、年間で万単位での削減につながる。
JAでは9月からJA全農長野の協力のもと、材質や強度等を確かめ、生産者段階での荷造りに不備がないかを聞き取り調査。生産者段階に不備がなかったことから10月20日、実証実験用のものと既存ダンボールで荷づくり。生産者から荷物が運ばれるJA中央流通センター(長野市篠ノ井)で、保存用冷蔵庫内や積み荷時の状態をJA職員が確認。京都・愛知(名古屋)・東京の重点市場にブナシメジ400ケース(1ケース50パック=5kg)を出荷した。JAでは、輸送中や着荷後の状況を市場から聞き取り、最終判断する予定。生産販売部担当者は「厳しい環境のなか、生産者の経営立て直しにつながるので、問題が発生しなければ導入していきたい」と話している。