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親子で稲刈り体験 地域をつなげる川路保育園の米づくり | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 19, 2021 5:40:00 AM

JAみなみ信州と飯田市の川路保育園は18日、同市川路の4アールの田んぼで、稲刈りをした。年少から年長までの園児40人が参加し、保育士、保護者と地元農家、JA職員と共に稲のり取りやはざ掛けを行った。
17年目を迎えた同園の米作りはJAの食育事業の一環として行われ、初年度から地元農家の関島晟さん(75)が協力し田んぼを管理している。同園で作る米は「国際協力田米」として毎年マリ共和国へも送られている。
この日は同園から保護者にも参加を呼び掛け、12人が作業に加わった。年長園児と大人が稲刈りをし、年中・年少園児が稲を運び、はざ掛けをした。稲刈りでは大人も負けてしまいそうなほどの手際で鎌を扱い、テンポよく刈り取りする園児の姿もあった。年中年少園児も自分の背丈ほどある稲を両手でかかえ運び、1時間ほどではざかけまでの作業を終わらせた。
関島さんは「稲刈りは保護者の方でもやったことがない人も多い。子供たちと一緒に体験することで家でも会話を増やす機会にしてほしい。子供から大人まで地域のいろんなことに参加しいろんな人と会話することでつながっていくことを大切にしていきたい。地域に子供たちの声が響くと地域が元気になるので、この活動も地域には大切」と話した。
年長園児を持つ保護者の伊藤悠さんは「はじめは不安だった鎌の扱いにも慣れ、あぶないものだとわかったうえで、生き生きと作業する姿はかっこよかった。地域の方や友達と作業できる貴重な体験はありがたい」と話した。
同園の秋山真生子園長は「本物の鎌を扱って稲刈りできることを年長さんは楽しみにしてきたので、最後までかっこよく作業してくれた。地域の方々やJAの皆さんに支えられできることが本当にありがたい」振り返った。
同園では収穫した米で地域の方に教わる五平餅づくりを来月予定している。