JA信州諏訪営農部畜産課は10月、管内の酪農・畜産農家が松本市の美ヶ原牧場で放牧していた牛の下牧を行っている。14~15日は合わせて9頭を運搬用トラックに乗せ、各牛舎まで届けた。農家と協力して20日までに、40頭の下牧を行う。
放牧は、ストレスがなく、心身ともに健康な牛を育てることと、農家の経費・労力の削減を目的に、毎年行っている。今年は、多くの牛が6月初旬に入牧。300ヘクタール以上の草原で元気よく駆け回ったり、良質な牧草を食べたりとのびのびと過ごした。
下牧は、職員が手綱を引いて牛を誘導。約4カ月過ごした牧場への別れを惜しむように、足どりが重たくなる牛もいたが、職員の根気よい呼びかけに応えてゆっくりと運搬用トラックに乗り込んだ。体の大きさや健康状態などのチェックなども行い、各農家に報告した。
同課の矢沢洋係長は「体の大きさや体重は牛によってさまざまだが、皆おおむね健康な状態でほっとしている。農家のもとで、元気に過ごしてほしい」と願っている。