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移住就農者誘致に向けて オンラインツアーを開催 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 7, 2021 5:14:00 AM

JAみなみ信州は3日、県南信州地域振興局と南信州広域連合、南信州地域の14市町村でつくる「南信州暮らし応援隊」が主催する「南信州オンラインツアー」に協力してライブ配信を行った。
この企画は南信州への移住就農者を増やす目的で行われ、「南信州オンラインツアー~畑の声を聞きに出かけよう~」と題し南信州の魅力のひとつでもある農産物を紹介し、先輩移住農家のインタビューや同JA直売所、道の駅などを巡るツアー。この日は全国各地から33組44名が参加した。
ツアーのトップバッターは同JA直売所もなりんで、同直売所の松澤健史所長と同JA営農部営農企画課の山﨑賢次郎係長が旬のりんごや梨、ぶどうなどの農産物や、来店客で賑わう店内を案内した。店外では南信州ならではの自然豊かなアルプスの山々や近くにある同JA松川インター選果場も紹介し、りんご農園をバックに南信州の農産物の概要について説明した。下伊那郡高森町のパノラマビレッジ、下伊那郡豊丘村の道の駅「南信州とよおかマルシェ」からは観光についても紹介された。
ともに18歳で南信州に移住し、きゅうりと市田柿を栽培品目に選び就農した下伊那郡松川町の生澤淳始さん(38)と、下伊那郡喬木村の矢野賢太郎さん(21)の圃場見学とインタビューでは、それぞれ移住就農のきっかけや現状を話した。同JAの担い手支援室と14市町村が行う「南信州・担い手就農プロデュース」の研修制度に参加し矢野さんは、2年間の研修を経て現在は母ときゅうり・市田柿をつくっている。「祖父のこれからは農業だぞ、という言葉が心に残ってゆかりのある長野県で農業を始めようと思った。今は母と一緒にいきいきと農業ができている」と笑顔で話した。
ツアーを終えて同JA担い手支援室の澤栁実也所長は「JAみなみ信州の推奨品目のきゅうりと市田柿をピックアップしてその魅力を伝えられた。南信州で就農して成功している農家を見て就農を考える人が増えたらうれしい」と話した。