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クイーンルージュ収穫始まる | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 6, 2021 1:27:00 AM

長野県南信州地域振興局は、30日飯田市鼎のJAみなみ信州本所で、今年本格的に市場デビューした長野県生まれのぶどう「クイーンルージュ」の適期収穫検討会を開催した。同JA管内で9月30日から本格的に始まった露地栽培の「クイーンルージュ」の収穫に合わせ、県が定める出荷基準を確認することを目的に開催。JAと下伊那園芸農業協同組合の技術指導職員、また県農業試験場知的財産管理部と直接契約した農業者を対象とした2部に分け行われた。
この日は、南信州農業農村支援センターの田邉友樹技師からクイーンルージュの栽培特性、適期収穫、出荷基準と商標の取り扱いについて説明があり、目標とする果実は果皮色が鮮赤から濃赤色で着色ムラがなく、房重500から550g、粒重15g程度、糖度20度以上、酸含量0.3から0.4g/100mlで食味が良いことなどを確認した。また管内で収穫した「クイーンルージュ」を実際に見比べ、着色や食味、食感などを実際に確認しながら収穫適期の見極めを確認した。
1部では生産者から直接相談を受ける技術員が対象とあって、生産者から相談をうけた事例などについて具体的な質疑が行われた。
同JA営農部によると現在同JA管内では187軒の生産者により670本の苗木が栽培されているという。今年度同JAでは8軒の生産者が収穫を予定しおよそ200kgの出荷を見込む。
田邉技師は「今日比べてもらったものを生産者の皆さんにもつないでもらい適期をつかんでもらいたい。栽培についても品質の統一を図れるよう、引き続き技術指導員の皆さんと連携していきます」と話した。
参加した同JA営農部果実柿課の片桐将史主任は「生産者も職員もまだ手探りのところもあるが、その分期待も大きい。県統一の目標を目指して県とも連携ししっかり取り組んでいきたい」と話した。