JAみなみ信州は24日、高森町の同JA市田柿工房の会議室で第5回ぶどうコンクール「シャインマスカットの部」の審査会を開いた。
同JAぶどう部会は年々部会員が増加しており、県内でも生産量では一大産地におよばないものの、品質において「消費者から選ばれる産地」になるため、部会全体での生産技術と品質向上を目指しコンクルールを行っている。「シャインマスカットの部」は今年で5回目。
今年は8月の長雨や日照不足が影響し糖度の上昇が遅れている中でも過去最高の25点が出品(1箱4~6房,各3kg)され、最優秀賞1点と優秀賞3点を選出した。
長野県農政部農業技術課職員、南信州農業支援センター職員、同JAぶどう部会役員、全農長野職員が審査員を務め、厳正な審査が行われた。審査員は粒数、色沢、粒量、房の形状、糖度、食味、その他病害などの7項目についてそれぞれ最高5点で点数を付け、合計得点で順位を決めた。
審査長を務めた長野県農政部農業技術課の伊原竜夫(いはら・たつお)専門技術員は「優秀なぶどうが多く審査に苦労した。難しい気象条件の中でも高品質なぶどうが出来上がっており、JAぶどう部会が全体的に発展している証拠。今後も期待している」と講評した。
同部会の友谷光部会長は「生産者も樹も年々熟成してレベルアップしている。技術や品質が目に見えて向上しているのが嬉しい。これからも部会全体で自信を持って栽培していけるよう取り組んでいきたい」と話した。
同部会では来年2月に推進大会で同コンクールの結果発表と表彰を行う予定。