県内JAの話題

細菌性病害/地域で意識高く防除

作成者: いいJAん!信州|Sep 14, 2021 7:18:00 AM

JAながのちくまあんず部会は9月9日、千曲市更級・森のほ場で細菌性病害対策の講習会を開き、部会員30人が出席した。これは近年まん延が懸念されている「かいよう病・せん孔細菌病」の防除に特化した講習会で、毎年この時期に開催している。細菌性病害はモモやアンズなど果核類の果樹に発生しやすくまん延力が極めて高い。病原菌は枝から増殖し葉や果実に伝染し、果実に発病した場合は被害程度が軽微であっても出荷が困難となる。
この病害は2012年から減少傾向で19年まで軽微で推移していたが、20年から一部で感染の広がりが確認された。近年の長雨や台風による越冬染源量の増加と、今年春先からの強風、梅雨時期の長雨が影響したと考えられている。
講習会では農薬の散布時期や回数、枝病斑の処理方法など重点的に説明があった。
伊部和真営農技術員は「地域全体で意識を高めて対策に取り組んで行かなければ防除は困難、農薬散布や講習会など継続的な営農指導を強化して行きます」と話した。JAでは幹や葉の状態をよく観察し、疑わしい症状が出ている場合には早期に対処をすることや技術員に相談するよう呼び掛けている。