JAみなみ信州と管内の全14市町村が協働する南信州担い手就農プロデュースは、8月28日飯田市鼎の同JA本所で、南信州管内就農相談会を開いた。この日管内在住の就農希望者を対象とした相談会には、飯田市、喬木村、下條村の10歳代から40歳代までの7人が訪れた。具体的な相談ができるよう個別に分けたブースで、行政やJA担当者と就農に向けた相談が行われた。
同プロデュースは就農希望者の相談窓口や就農に向けた研修、また就農後の巡回訪問などサポートを行い、将来の中核農業者育成に向け行政とJAが連携する組織。
同プロデュースが行う管内在住の就農希望者に向けた同相談会は毎年この時期に開催し、今回は飯田市、高森町、喬木村、下條村在住の10代から40代までの7人の参加があり、それぞれが就農に向けた個別の相談を受けた。
この日相談会に参加した相談者は、農業系の大学に在籍中で卒業後就農を目指す若者や、他県からIターンで移住した人など。サラリーマンを辞め今秋から親元で市田柿栽培を継ぐ予定だという男性は「就農についての制度や補助金などが使えないか」と相談に訪れていた。
同JA営農部営農企画課で今年から同プロデュース事務局となった山崎賢次郎係長は「初めて相談会に参加したが、若い世代の就農希望者が多いことにとても驚いた。営農としての農業に魅力を感じ真剣に相談を受ける参加者の皆さんを見て、就農希望者へ間口を開けておくことの重要さを改めて感じた。この中から将来地域農業の中核を担う人が一人でも多く育成していくよう、しっかりとサポートしていきたい」と話した。
同プロデュースは、それまで各行政やJAがそれぞれに進めていた新規就農者誘致事業を、官民が一体で推進することで南信州を広く知ってもらおうと2017年12月に発足。就農に向けた誘致、支援活動や就農後の相談巡回を行い、また2年後の独立就農を目指した独自に行う研修ではこれまでに研修を終えた9人が管内で独立就農している。