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管内初の稲刈り 一足早く店頭へ | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 19, 2021 3:00:00 PM

県内有数の米どころのJAあづみ管内では20日、稲刈りが始まった。安曇野市三郷明盛の54アールの水田で農事組合法人宮澤ファームが主食用の極早生種「五百川」を刈り取った。例年よりも5日早い収穫。
「五百川」は作付けから100日ほどで収穫ができ、草丈が短く、対倒伏性に優れている。米にツヤがあり、甘味が強く、冷めても美味しい。夏場に新米が味わえる画期的な品種だ。
同JAによると、今年は田植え後の4月中旬から好天に恵まれ、梅雨明け後に高温傾向だったことから生育は例年よりも順調に進み、作柄は良好だという。
9月上中旬頃から主食用の主力「コシヒカリ」や「ミルキークイーン」、「風さやか」などの稲刈りが始まり、9月中下旬をピークに10月下旬まで作業が続く予定。
同JAは生産者から約21万俵(1俵60キロ)の出荷予約を受けており、9月10日には新米の初検査が行われる。
JA三郷地域営農センターの逸見守信営農指導員は「昨年と比べて、雨が少なく夏場の高温により生育が進んでいる。全量一等米になるよう適期収穫をお願いしたい」と話した。
同法人の理事宮澤和芳さん(36)は「コロナ禍で自宅で家族と食事をする機会が増えている。食事の楽しみの一つとして新米を味わってもらえたら嬉しい」と話した。
収穫した「五百川」はJA大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」へ出荷され、8月25日頃には店頭に並ぶ予定だ。