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「川中島白桃」盆明けにスタート | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 10, 2021 3:00:00 PM

JAグリーン長野の「もも」のうち、代表格の「川中島白桃」の出荷が、盆後本格スタートする。前半の主力品種「あかつき」「川中島白鳳」「なつっこ」は、4月の凍霜害の影響が響き、数量が少なかったものの、「味が非常に良い」と評価が高く、市場等からも引き合いが強く、高単価販売ができた昨年同様、安定的な価格で販売が進む。この勢いを継ぎ、適期・適熟収穫に取り組み、重点取引市場を中心とした取引で、生産者手取りの向上と産地のアピールにつなげたい考えだ。
JAグリーン長野もも部会では8月11日・12日、川中島白桃を含む晩生品種の出荷開始を前に、13会場で講習会を開催。長野市川中島町御厨会場には35人が集まり、営農技術員が、現状の販売情勢や今後の見通しを伝えるとともに、選果された果実見本を示して、「輝々桃」「赤秀」の基準、小玉果の下限などを確認した。営農技術員は、「過熟品は直売としては喜ばれるが、市場出荷はできず、そこがモモの難しいところの一つ」として、改めて適期収穫を呼びかけるとともに、葉数が少ない樹は熟度の進度が早いことから、樹の状態も含めて収穫作業を進めるように説明。また、週間天気予報から、収穫前の降雨による影響を懸念し、最小限のロスに留められるように、上枝や熟度が進みやすい変形果などは盆前から収穫作業に移ることも勧めた。生産者の一人は「一昨年、収穫前の雨で、思いの外果実が落ちたことが記憶に残っているので、収穫できるものから収穫していきたい」と話した。
JAによると、「川中島白桃」の出荷本格化は21日頃を見込み、「黄金桃」や8月末に出荷される極晩生種も含め、地元・関東・関西の重点市場に絞って荷量を確保し、出荷し、安定価格販売と、「発祥の地のモモ」の販売拡大につなげたい考えだ。