JAあづみは、8月4日松本市梓川のJA果実南部選果所で極早生種の中でも出荷量の多い「夏明(なつあかり)」を初選果した。
春先の凍霜害の影響で果皮へのサビが多く見られ、例年に比べて約3割減収が見込まれる。サビなどの被害果は同JA直売所などで積極的に販売し、農家手取りの確保を図っていく。
例年並みの選果開始となったこの日は、首都圏や、九州、地元市場へ900ケース(1ケース=10キロ)を出荷した。今年度の出荷計画は「夏明(なつあかり)」2,842ケース(1ケース=10キロ)を見込んでいる。
選果前には目揃い会を開き、JA営農経済事業部果実課の小林鷹文営農指導員が「生傷や裂果、サビなど注意深く確認し正確な選別を心掛けて欲しい」と呼び掛けた。
選果スタッフ約10人は手作業で1個ずつ傷の有無や表面のサビ、凹みなどを確認した後、選果機のセンサーで色、熟度や大きさを判定。「特秀」、「秀」、「優」の3等級に分けて箱詰めした。
同課中村洋一課長は「極早生種への市場からの期待が高い分、正確な選別で品質の高さを維持するとともに農家手取りの確保に尽力したい」と力を込めた。