JA信州諏訪は7月下旬、諏訪市の本所で、オンラインの会議機能を使った管内農産物のトップセールスを行った。小松八郎組合長らJA役職員7人と、JA全農長野中信事業所の担当者が出席し、全国各地の市場関係者がリモートで参加した。今年度の生産販売方針や7月時点での生育状況を報告し、生産最盛期を迎えた野菜と花きを市場に売り込んだ。
例年は各市場に足を運んで行っていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、昨年は中止。環境整備が整った今年、初めてオンラインで開いた。
今年度、JAの生産販売は総額で約86億6,700万円を計画。そのうち、野菜は昨年並みの41億円、花きは昨年度の実績を踏まえて19億円の達成をめざしている。有利販売に向けた取組みとして、野菜は計画出荷予測と出荷予約数量精度の向上、セルリーやパセリ等、加工向け野菜の取引の推進などを行う。また、花きは、共選有利販売品目の積極的推進と共選への誘導、パンフレットやポスター、JAのWEBサイト内「花きブログ」などを活用した消費宣伝事業に力を入れる。
各市場からは各品目の引き合い状況とともに、「信州諏訪の農作物はシェア率が高い。量販店での売り場を確保するため、より正確な出荷情報を共有していきたい」「店頭で生産風景を放映する新たな宣伝を始めた。消農産物への興味を消費者に持ってもらえるようなPR動画を提供してほしい」などと市場と産地連携の販売拡大策が提案された。
小松組合長は「暑い日が続くなか、生産者には毎日、安全・安心で新鮮な農作物を出荷してもらっている。有利販売できるよう各市場の意見を参考に、できるセールスから行っていく」と述べた。