JAみなみ信州は4日、松川町の松川インター選果場で、早生リンゴ「シナノリップ」の出荷を始めた。昨年より3日早い出荷となった。
JAみなみ信州産リンゴの主力「サンつがる」へとつなぐ早生種として期待する品種で、同JAでの共同選果は4年目。同選果場ではこの日、同町の生産者からコンテナ3個(1個約14キロ)を受け入れ、選果し中京方面へ出荷した。
同JA営農部によると、春先から凍霜害などの被害も少なく着果も良好で、平年並みの玉伸びで色づきも良い仕上がりできているという。栽培面積の拡大により2021年度「シナノリップ」の出荷は、前年度実績の8.9トンを大きく上回る、12トンを見込む。
同部果実柿課のリンゴチーフ、今井悠哉主任(33)は「今年度のシナノリップは色づき良く、主力のサンつがるにつながる良いスタートが切れた。リンゴ全体としても順調に生育してきているので、このまま最後までいきたい。JAとしても一生懸命販売していくので、生産者には一つでも多く出荷してほしい」と意気込む。