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「信州の伝統野菜 牧大根」 普及に取り組み16年目

作成者: いいJAん!信州|Aug 31, 2021 9:52:00 AM

県の「信州の伝統野菜」に認定されている「牧大根」(信州地大根)の普及に取り組むJAあづみ女性部西穂高支部の牧大根プロジェクト(降籏房子代表)は8月31日、安曇野市穂高牧の畑で「牧大根」の種まきをした
メンバーやJA理事ら約20人が集まり、交代で手押しのロール式種まき機「ごんべえ」を使い、地元農家から借りた23アールの畑に種をまいた。
牧地区の畑の土はパウダー状で柔らかく、メンバーは足を取られながらも「曲がらないように真っ直ぐね」「まいた場所を踏まないで」などと声を掛け合い丁寧に作業していた。
同支部は、明治時代から地域で親しまれてきた「牧大根」を次世代に伝えようと2006年、同プロジェクトを立ち上げ、今年で16年目の取り組みとなる。
種子は地元で採種されたものを使用。種をまいてから1週間ほどで芽生え、9月中旬に間引き良い株を1本残す。11月中旬に収穫を予定しており、約8000本の収穫を目指す。
収穫した牧大根は、同プロジェクトの6次化商品の漬物「うんめぇ漬け」に加工し、大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」や「ファミリーマートJAあづみ烏川店」で販売する予定。
代表の降籏房子さん(80)は「メンバーの高齢化や近年の異常気象により作業は大変だが、毎年楽しみにしてくれているファンのために作り続けていきたい」と意気込んだ。