JAあづみは26日、松本市梓川の果実南部選果所でリンゴ極早生種「恋空」を初選果した。本年は、4月上旬の凍霜害の影響で着果不足などによる収量減が見込まれるものの、梅雨明け後の好天により着色、食味ともに良好な仕上がりとなった。
JA職員が傷の有無を確認した後、選果機のセンサーで色や熟度、大きさを判定し、2等級に分けて箱詰めした。この日選果した71ケース(1ケース=10キロ)は27日、首都圏の市場に向けて出荷した。2021年度は800ケースの出荷を計画している。
「恋空」は青森県で育成された品種で、1玉250グラムほど。極早生種では珍しく濃く鮮やかな赤色とジューシーな食感で、同JAでは、早生種「シナノレッド」や主力品種「つがる」の出荷前に販売できる品種として有望視している。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「本年度産の新物は市場でも期待が高く良いスタートが切れればと期待している」と話した。
「恋空」の選果は8月2日頃まで続く。8月4日からは「シナノレッド」「夏明」の選果が始まり、主力品種の「サンつがる」は、盆明けの8月17日から選果を開始する予定だ。