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モモ 安定・高品質出荷をめざす | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jul 25, 2021 3:00:00 PM

JAグリーン長野主力品目の「モモ」の出荷が7月下旬、本格化した。7月前半の曇天・降雨によりやや熟期が早まっている。出荷は昨年より2日から3日ほど遅いが玉肥大は良い。4月に発生した凍霜害の影響を受けたが、その後の生産者の着果管理、適期作業により、着果量を確保。各品種とも微減を見込むが、JAともも部会生産者、また、重点取引市場との連携により、安定量、品質の高いモモの市場出荷で、単価の確保・向上をめざしている。
前半の主力「あかつき」「川中島白鳳」の出荷を前に7月22日から26日にかけて13会場で出荷講習会を開催。24日に長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで開いた講習会にはもも部会員ら約80人が出席し営農技術員が見本を示し、生育状況、出荷規格、出荷上の注意点を説明した。収穫期前の曇天・降雨により着色よりも熟度が進んでいることから、色を待ちすぎず、過熟に注意することを呼びかけた。また、昨年発生に苦しんだモモせん孔細菌病は、生産者の努力により、平年並みに抑えられていることを報告し、被害程度の軽いものは特別荷受けを行いながら生産者手取りの確保・向上につなげる方針を示した。生産者は「凍霜害に苦しめられたが、収穫を迎えることができたので、おいしいモモを出荷したい」と話した。
主力の「あかつき」「川中島白鳳」から、8月上旬には「なつっこ」、盆明けから「川中島白桃」「黄金桃」へと品種リレーし、約27万ケース(1ケース=5kg)の出荷を予定。関西・関東・地元・中京の市場へ「JAグリーン長野ブランド」のモモとして出荷していく。