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ドローン導入で水田作業の効率化に成功 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jul 20, 2021 3:00:00 PM

長野信更町の丸山孝人さん(64)は、完全自動飛行型の農業用ドローン(小型無人飛行機)を導入し、労力の軽減による水田作業の効率化に成功した。丸山さんのドローン導入は初。各種機種の模擬飛行を見学し、より作業効率がよく、活用できるものを選定。また、丸山さんが中心となり、JA青壮年部活動等を通じて地域の農業者仲間を集め、JAの紹介のもと、長野市農業振興事業補助金「長野市スマート農業用機械等導入支援事業」を活用し、スマートフォンで操作する「XAG P30」を共同購入。また、同市「産業用マルチローター等技術認定取得事業」を活用し、丸山さん含む3名がドローン操縦士ライセンスを取得した。
初飛行は7月19日、丸山さんの水稲採種の水田を会場に実施。追肥を行った。作業予定の15ヘクタール(約90枚)の水田1枚1枚を航空写真からデータに取り込み、肥料10kgを乗せ、自動航行。初飛行のため、設定や操作等に苦戦する場面も。だが、ドローン導入前、炎天下で約30kgの肥料入り機械を背負い、作業員2人で2日から3日かけて作業していた頃よりも「大幅に労力軽減」と丸山さんは喜ぶ。初飛行を見学した近所の農家からも「すごく利口な機械でうらやましい」との声が漏れた。
丸山さんは、6月から7月にかけ、年4回、水田の除草や追肥に活用する予定。また、地域で行っていた共同購入者の水田でも使用し、生産者の労力の軽減、地域の農業の維持発展に寄与する考えだ。