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秋ストック苗準備 八重鑑別講習会開催 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jul 13, 2021 3:00:00 PM

JAあづみ、JA松本ハイランド、JA大北の生産者でつくる中信ストック協議会は12日、安曇野市堀金のJAそ菜特産流通センターで秋ストック八重鑑別講習会を開いた。各JAの生産者やJA職員、松本農業農村支援センター職員ら15人ほどが参加。発芽ぞろいした苗の中から一重を取り除く作業をした。
ストックの種子は鑑別品種と無鑑別品種があり、同協議会では、八重を規格として出荷するため、育苗時に八重鑑別が必要となっている。無鑑別品種は約9割が八重のため鑑別する手間は省けるが、種子代は鑑別品種の約3倍と高い。鑑別品種は安いが、八重と一重に咲く種子がほぼ半々のため鑑別作業の手間がかかる。
八重鑑別作業は「発芽ぞろい」「子葉が展開しそろったとき」「定植前」の3回に分けて行う。今回の講習会では、「発芽ぞろい」の苗を鑑別した。参加者は、ピンセットを使って生育不良の苗や子葉の色が濃い苗、子葉が丸く片葉などの苗を抜き取っていた。播種後、10日育苗した約500本の苗から1回目で7、8割を鑑別。子葉がそろった際に再鑑別するための講習会を開き、1箱当たり約160本の苗を目安に残していく。
生産者は「鑑別の際、子葉の濃さがわかりにくく苦労しているが講習会では経験豊富な生産者に話を聞けるので勉強になる2回目の講習会も参加し、作業をしっかりと学びたい」と意欲を語った。