JAグリーン長野野菜部会で、7月12日から「スイートコーン」の出荷がスタートする。管内長野市若穂地区を中心に栽培し、「地産地消」をアピールポイントに地元市場に出荷。今年は凍霜害の影響による収量の減少、成熟期の曇天降雨による生育遅れもあるが、適期収穫により鮮度と品質を保持し、生産者同士で出荷日を合わせながら出荷量を確保し、安定価格での取引につなげる。
出荷を前に7月6日、JA若穂果実流通センターで、若穂班生産者を対象に出荷講習会を開催。JA営農技術員、生産販売部販売担当者が出荷規格と現状の販売情勢、また方針を説明した。今年は凍霜害以後の生育は順調だったが、梅雨の影響で足踏み、やや遅れている。このなか、今年は4週目に大型連休があることを一つの販売好機に、集中出荷に取り組む考えを販売担当者が説明。各生産者から出荷の目安を聞き取り、出荷見通しを立てた。また、初回出荷に合わせ、生産者の協力を得て試食品を市場へと提供。市場を通じ仲卸業者等に「味」をアピールし、価格の向上をめざすことを報告した。若穂班の玉川邦夫班長は、「凍霜害の影響を克服しようと、今年はかなり栽培に力が入った。生産者も少なくなっているが、"今年も期待している"と声をかけてもらえるので、頑張った成果も含め、みんなで若穂・JAグリーン長野のスイートコーンとしてたくさん出荷していきたい」と意気込んだ。
出荷量は約450ケース(1ケース10kg)を見込み、県内市場へ出荷するほか、JA生産販売部営業課を通じて直接販売も行っていく予定だ。