県内JAの話題

県内トップを切って桃の出荷始まる

作成者: いいJAん!信州|Jul 5, 2021 3:19:00 AM

JAみなみ信州産の早生桃の出荷が県内のトップを切って始まった。
松川町のJAみなみ信州松川インター選果場では4日、同JA管内で収穫された早生種「日川白鳳」「たまき」「赤宝」の選果を行い、今年の「桃」「梨」「りんご」をメインとする共選果実の選果がスタートした。同JAには松川インター選果場といいだ果実選果場の2つの選果場があり、松川インター選果場は桃全般と梨、りんごを選果し12月末まで、中生桃から梨を選果するいいだ果実選果場は10月まで選果を行う。
初日となったこの日は、松川町、高森町、豊丘村、喬木村、飯田市の生産者から約1.1トンを受け入れ選果を行った。選果場に持ち込まれた桃は、傷や虫を人の目で入念に確認した後、糖度や大きさ、着色をセンサーやカメラで1つずつ測り、等級別に箱詰めされ中京方面の市場と地元直売所に出荷された。
同JAでは今月20日ころには中生種で同JA主力品種の「あかつき」「白鳳」を開始し、8月10日ころから始まる晩生種の「川中島白桃」へと桃の出荷リレーを行っていく。
同JA営農部によると今年の生育状況は、暖冬により開花時期が例年より10日ほど早く心配したが、5月の低温傾向から、現在は平年並みの進みに戻ってきた。早生種では色づきも順調で、糖度も上がってきているという。今年度の桃全体の出荷量を約731トン(前年対比119%)を見込み、中京、関西、九州へ出荷していく。
毎年選果員をしている地元農家の矢澤澄子さん(やざわ・すみこ)(70)は「今日の桃は全体に大きさもありきれいな仕上がりで選果しやすかった。今年もがんばりたい」と話した。
初出荷を終えて同JA営農部の桃チーフ、原章郎技術員は「今日選果した桃は大きくてしっかりと糖度ものっていて上々のスタートが切れた。今後の天候に期待したい」と話した。