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人と機械によるJA選果場の品質管理 行政ふるさと納税担当者が視察 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jul 29, 2021 3:00:00 PM

JAみなみ信州は、29日飯田市上郷の同JAいいだ果実選果場で、ふるさと納税返礼品受託行政を対象に選果場視察を行った。ふるさと納税返礼品の「桃」の出荷最盛期を迎えるにあたり選果場での荷造り、出荷等の状況を確認することで各行政の同JA選果場の取り組みへの理解を深めることが目的。この日は松川町、豊丘村、喬木村、飯田市の担当者11名が参加した。
同JA営農部販売課農産物総合DMセンターの内山清彦課長補佐が今年の生育状況や出荷の現状説明を行い、「今年の桃の生育は順調に進んでおり、長雨による日照不足や病害虫の影響で桃の品質が低下した昨年とは変わり、小玉傾向ではあるが今年は消費者の皆さんに美味しい桃を提供できそうだ」と報告した。22,000箱(1箱2~3kg)を予定するふるさと納税返礼品分の出荷は現時点で約半数が出荷済みで、順調に消費者へ届けられているという。
その後同選果場の平沢康広場長が場内を案内し、桃ひとつひとつを人の手と目で丁寧に選果し、センサーで熟度や糖度を判別した後、また人の手でキャップをつけて箱詰めされるまでの過程を見学し、人と機械両方の見立てで品質を管理して出荷していることを確認した。主力品種「あかつき」の最盛期を迎えた同選果場ではレーンに並べられた桃が次々と出荷されていく様が見られた。場内見学後、返礼品と同程度の桃の試食も行い、担当者らは食感や味も確認した。
視察を終えた行政担当者は「JAの桃は消費者から大変好評でクレームも少なく信頼を置いている。手間をかけ、人と機械で徹底した管理をすることによってその品質が守られていることを実感した。美味しい桃を消費者に自信を持って届けられる」と話し、また「桃が入口となって他の果物や地域に興味を持ち、実際に観光に訪れてくれる人もいる。美味しい果物を提供していただけてありがたい。これから梨、りんご、市田柿も期待している」と話した。
同センターの内山課長補佐は「ふるさと納税の最需要期に向けて行政の皆さんにJA選果場の取り組みを伝えられた。ふるさと納税返礼品の取り組みは農家にとっても手取り増加につながる。美味しい桃を提供させていただくので、ぜひふるさと納税の税収を農業振興に活用して農家を応援していただきたい」と話した。
今後JAは市場出荷だけではなく、こういった特殊な荷造りにも対応していくため、施設改修も視野に入れて産地や農産物に付加価値をつけて農家手取りを上げるために努めていく方向だ。