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眠っている食材で支援を ファミリーマートJA上片桐店で県下初の「ファミマフードドライブ」 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jul 26, 2021 3:00:00 PM

(株)ジェイエーサービスが運営する松川町のファミリーマートJA上片桐店は、県内の系列店で初となる「ファミマフードドライブ」を開始した。店内に回収ボックスを設置し地域住民から家庭で余る食材を寄付を募り必要とする人へと配布する取り組みで、地元の支援グループが協力している。今月19日に初めて回収ボックスを設置し、初回回収日となった26日には、カレールーやレトルト、缶詰、調味料など35点の食材の寄付があった。
今年9月に創立40周年を迎える(株)ファミリーマートはチャレンジ「40のいいこと!?」の取り組みを進め、その一環として今年4月より「ファミマフードドライブ」の全国展開をスタートしている。
同店舗で始めるにあたり「支援が必要な方につなげる協力サポーターを紹介してもらえないか」と同社社員から運営する(株)ジェイエーサービスに相談があったことから、同町で献身的な活動を行う「地域で食材を循環させる会」が協力サポーターを引き受け、長野県で初となる「ファミマフードドライブ」の設置が決まった。
同社伊那営業所スーパーバイザーの浦竜一さんは「地域の方に様々な目的で店舗をご利用いただけるとありがたい。この取り組みを地域の方に知ってもらい、支援が必要な方の力に少しでもなれればうれしい」と話した。
「地域で食材を循環させる会」は松川町の有志5人ほどでつくるグループで、家庭で余った食材を預かっては毎月1回、食材配布会で必要な人へ配布する活動を松川町社会福祉協議会と協力し取り組んでいる。この日回収に訪れた同会の大澤ユリ子さん(74)は「この活動では毎回食材を集めることに苦労します。多くの方が利用するお店に設置してもらえたことは大変ありがたい。たくさんの方が笑顔になれるよう、多くの方に家で眠っている食材を提供してもらいたい」と話した。
同店で(1)回収可能な食品は、未開封で破損していないもの(2)賞味期限まで2か月以上あるもの(3)常温保存可能なものとし、アルコールや生鮮食品、賞味期限が2か月未満の物については預かり不可としている。
大澤さんは「1品あれば食事になるものが喜ばれます。レトルトや缶詰、調味料など家で眠っているものがあれば、ぜひお店に持ってきてほしい」と締めくくった。