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今年も入牧が始まる・分娩の負担軽減に・入笠牧場 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 16, 2021 3:00:00 PM

JA上伊那が管理運営する伊那市高遠町の入笠牧場で6月10日、牛の入牧が今年も始まった。放牧は牛の運動量を増やし足腰を鍛えることで分娩の負担軽減や、分娩事故の減少を目的としている。また、夏場の育成牛管理にかかる労務軽減やコスト低減のメリットがある。
今年は同JAとJAみなみ信州管内の畜産農家8軒から45頭の乳牛を順次入牧する予定。近年、初妊牛の価格高騰から自家育成農家が増えており、昨年に比べ上伊那管内からの牛が増加している。
例年では体重測定や健康状態チェック、衛生検査は放牧当日に牧場で行っているが、今年は事前に保健所職員とJA職員が農家を回り実施した。同日放牧された牛は26頭。牛たちは駆虫剤を投与された後、元気よく牧場へと走り出した。
同JA営農経済部畜産課の木嵜章夫係長は「入牧期間中に事故がないようにすることが1番大切。この広大な牧場でしっかり足腰を鍛えて欲しい」と話した。
放牧された牛は10月上旬まで標高1,600mの冷涼なこの牧場で過ごす予定だ。