JA上伊那と上伊那農業農村支援センターは、5月28日から6月10日にかけて管内5会場で大豆栽培指導会を開いた。播種適期となった6月を迎え、播種前に昨年の実績を踏まえた今年の栽培ポイントを確認した。
6月10日に飯島町の七久保育苗センターで開かれた指導会には5人が参加。はじめに、JA職員が情勢について説明した。令和2年産大豆の作付面積は約100ヘクタールで収穫量は約92トン。前年比76%の収穫量だった。理由として播種時期の降雨による播種遅延や播種ができない圃場があったほか、害虫、生育を妨げる雑草の発生が品質、収穫量ともに影響を与えた。
続いて同支援センターの担当者が栽培のポイントについて説明。品質や収穫量を上げるポイントとして(1)「水はけ」がよい圃場づくり(2)雑草の防除徹底(3)「開花期」から「莢(さや)伸長期」の潅水(4)病害虫の防除の4点を挙げた。特に上伊那管内では昨年「カメムシ」や「マメシンクイガ」による食害が多く発生したことから、病害虫防除に適した農薬、使用時期について細かく説明した。
令和3年産の大豆の作付面積は6月10日現在で約95ヘクタール、収穫量は約142トンを見込んでいる。