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地域の担い手目指して 帰農塾トマトコース | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 15, 2021 3:00:00 PM

JAみなみ信州と南信州農業農村支援センターが行う帰農塾のトマトコースの講座が15日、喬木村伊久間原の圃場で行われ、受講生11人が参加した。
「初めて植えたトマトが赤くなるか、毎日畑でにらめっこしている」と話すのは、この日参加した宇佐美真(うさみ・まこと)さん(58)。縁あって今年4月、神奈川県から喬木村に妻とともに移住し、きゅうり、トマト、花(ケイトウ)を育てている。「まだまだ始めたばかりで不安だらけだが農業は楽しい。出荷するとなると人様の口に入るのだから、しっかり知識をつけないと。帰農塾で学んだことを自分の畑で実践している」と話し、メモをとりながら熱心に受講した。
この日は前回定植したトマト苗の生育状況を確認し、誘引とその後の管理について同センター阿南支所の樫山岳彦支所長より説明を受けた。前回定植した苗に名前を付けてあり、受講生は自分の植えた苗がどのように成長したかを考察した。
この日圃場を提供した横前修(よこまえ・おさむ)さん(68)は自身も帰農塾の受講経験があり、「帰農塾では農業をスタートする時に良い経験をさせてもらった。受講生が農業をスムーズに始められるよう協力したい。伊久間原は野菜の他にもポピーやラベンダー、さくらんぼなどがあり高台で景色もよくのびのびと楽しく農業ができている。受講生にも刺激になれば」と話した。
帰農塾は主に退職後などに農業経営を希望する人が、農業経営に必要な基礎知識や作物の栽培方法を習得し、地域農業の担い手となるよう育成支援することを目的としており、今年は41人の受講生が各講座で学んでいる。