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ブルーベリー出荷始まる 生育は順調 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 6, 2021 3:00:00 PM

JAみなみ信州産のブルーベリーの出荷が4日始まった。
この日、飯田市川路の清水實さん(71)の圃場では妻と二人でおよそ1時間ほど収穫作業を行った。清水さんは「今年も例年通り順調な仕上がりを迎えている。始まったばかりだが今年も収穫を頑張りたい」と期待を語った。清水さんの農園ではピーク時には朝4時から数時間収穫作業を行う。今年も3か月にわたる収穫作業が始まった。
同JA営農部によると、今年の生育状況は1~3月頃の暖冬傾向で生育が進んだが、4月の気温低下で例年並みに落ち着き、昨年より1日早い初出荷となった。今年度は例年並みの30.8㌧の出荷数量を見込み、主に中京、関東方面に出荷し、ジャムなどの加工用に冷凍したブルーベリーも業者へ出荷する。
同JAのブルーベリーの特徴は粒が大きいことで、出荷はじめは酸味が強いが6月中旬頃には甘みが増し肉厚で果汁もたっぷりになる。さらに昼夜の気温差で甘みが乗り、美しい青紫色に色づく。
清水さんは出張先のアメリカで出会った、甘みを抑えたブルーベリー本来の味のジャムに感動し、自身も美味しいジャムを作りたいと20年ほど前からブルーベリーの栽培を始めた。現在は収穫時期をずらすため約30種類のブルーベリーを栽培し、6月から9月頃まで収穫する。清水さんは「何種類ものブルーベリーを育てているので生育の違いなどを見ているのが楽しい。夏は生のブルーベリーを楽しんでもらい、冬には冷凍したブルーベリーをチーズと一緒にトーストにして食べるのがおすすめ。年中おいしくいただけますよ」と話した。
同JA営農部販売課の伊藤謙三主任は「一粒ずつ手摘みでの収穫のため手間がかかるが、過熟にならないようJAとしても指導していく。みなみ信州産ブルーベリーのファンがたくさんいるので、ぜひたくさん出荷してほしい」と話した。
清水さんは現在NPO法人飯田ブルーベリー振興会の代表も務め、農園を提供し栽培教室や収穫体験を行い、ブルーベリー栽培を地域に広げていこうと活動している。