JA信州諏訪の組合員らでつくる有志グループ「富士見町味の会」は6月1日、富士見町のほ場で大豆の豆まきを行った。18人が参加し、1粒ずつていねいにまいた後、軽く土をかぶせた。10月末頃に収穫し、同町のJA味噌加工所でこうじ味噌に加工。来年12月上旬頃、「富士見高原みそ」としてA・コープ富士見店生産者直売コーナー、道の駅などで販売する。
同グループは、30年ほど前から活動している。現在は、30代から80代まで、幅広い世代の男女20人ほどが集まり、交流を楽しみながら大豆を栽培。地元産の米と混ぜ合わせ、こうじ味噌づくりを行っている。
この日は、地元住民から借り受けた約35アールのほ場で作業を行った。80センチ間隔で均等に引いた線に沿って、1つの穴に2粒ずつ手作業でまいていった。
初参加の女性(36)は「地元の皆さんに教わりながらの農作業は勉強になり、楽しい。東京から引っ越してきたばかりだが、早く土地に慣れたい」と話していた。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、管内を訪れる観光客が減ったことなどから、昨年の「富士見高原みそ」の売上は減少。代表の小林久子さん(70)は「富士見の水と土が育てた大豆でじっくりと熟成させた味噌で、リピーターも多い。身体にもよいので、多くの方にぜひ使ってもらいたい」と呼びかけている。
「富士見高原みそ」は、0.9キロまたは1.8キロの袋入り、もしくは5kgで販売している。宅急便も可能。お問合せは小林久子さん(0266-62-6366)まで。