JA上伊那米穀部会と上伊那農業農村支援センターは4月14日から26日まで、管内4会場で令和3年産小麦の栽培指導会を開催した。このうち4月16日、伊那野菜選荷場では伊那竜西地区と南箕輪地区を対象に27人の生産者が参加。天候や生育状況から出穂、追肥の時期や病害虫対策、収穫期について確認をした。
伊那市美篶の伊那米総合試験地では4月9日現在、茎数が1平方メートルあたり722本(前年比68%)と少ないものの、草丈は65.3センチ(前年比138%)と生育が進んでいる。今年の出穂期の予測は平年より12日早い5月2日頃となっている。また、今年は小麦「ハナマンテン」の幼穂の伸長が早いため、昨年被害の多かった凍霜害による幼穂の枯死はそれほど確認されていないと説明した。
参加した南箕輪の生産者は「毎年参加しているが気温、天候などは年によって変化するので話を聞けてよかった。今年は暖かくなるのが早いので追肥の時期に気を付けたい」と話した。
管内の今年度の小麦「ハナマンテン」の作付面積は237ヘクタールで830tの収穫を目指す。